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真北計測器について
住宅建築を計画する際、設計者が最初に気にかけることのひとつに真北があります。
特に住居地域では北側斜線のほかに高度斜線がかかわってきます。
北側斜線だけでも厳しいケースがあるにも関わらず、低層住居地域ではその約半分の角度
で規制をかけられてしまうのですから大ごとですよね。
計画の土地に対して建てられるボリュームの算出には真北方向の如何で計画は大きく変わ
ってきます。
以前は白地図から真北の根拠を示す方法もあったそうですが最近では真北の計測と計測器
の表記を求められます。
弊社では下の写真の計測器にて真北方向を実測しています。
これは『矢橋式 日照真南北計』という真北を計測できる計測器になります。
実測日とその計測地の緯度、東経角度をもとに指定位置に目盛りを合わせ太陽光と実測時間
により真北を出すという中々アナログな計測器になります(笑)
※唯一?の欠点?は太陽光が出ている晴れた日にしか計測できないことです。
しかし、やれ地積測量図が磁北だとか、白地図の方位は?どうとか迷うことなく「ぱすっと」
真北がでるので自信を持って計測結果をもとに計画に取り掛かれるとてもありがたいものです。
私も最初は真北方向の設定にどうすれば良いかわからないで困ったことがありました。
いきなり設計事務所を始められる方や測量などで費用をかけられない設計に携わる方々の
参考としてお役に立てたらと思い、おせっかいながらアップさせていただきます。
2019年7月2日